2023年12月25日(月)

やはり朝は寒い。日中は暖かくなる。

  夜に覚めてペットボトルのお茶を飲むまつくらなる空を遠望しつつ

  まつくらやみに妖怪変化音たててがたごとがたごとマンション揺るる

  夜に通ふ便所(トイレ)にわれの背後には妖怪異類が抱きついてゐる

『論語』為政二十一 孔子が言う。「人にして信なくんば」、うまくやっていけるはずがない。車に(ながえ)のはしの横木がなく、馬車に轅のはしのくびき止めがないのでは、一体どうやって動かせようか。

  人にして信問ふに牛車、馬車のたとへ孔子の言ひたる分かり易し

『徒然草』241段 あれやこれや思いつく処をあげて説教しているようにも読める。望月や死に際しての人のふるまいを、こりゃだめだと説いた後、こんなふうに言う。「万事を放下(はうげ)して道に向うふ時、さはりなく、所作(しょさ)なくて、心身ながく(しづ)かなり。」

  妄心迷乱と知れば万事を放下して道に向へと兼好説きし

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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