2023年12月5日(火)

今日は曇り空で寒い一日になるらしい。

  妻が買ふ小さき蜜柑甘くして愛媛産まれは甘露、かんろ

  頭からシャワーを浴びてこころよきこの痩せ老人暫時(しばし)よろこぶ

  雲重く見通し(あ)しきベランダに立てばそれでも国見のごとし

『論語』為政五 孟懿子(魯の国の家老)が孔子に孝について問うた。「そむかないように」と答えた。その後、樊遅(孔子の門人。孔子より三十六歳若い)に「生けるにはこれに事ふるに礼を以てし、死すればこれを葬るに礼を以てし、これを祭るに礼を以てす。」礼がたいせつなんだ。

  生きてゐる親に孝行するときは礼がたいせつ死後にも重き

『徒然草』223段 九条基家は、鶴の大臣殿と呼ばれるが、童名を、たづ君といった。決して鶴を飼っていたからではない。

  (たづ)大臣(おほい)殿(どの)の謂れを説く幼名たづ君ゆゑにかくも申しき

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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