2023年11月27日(月)

昨日は寒かったが、今日は少し温度が上がっている。

  日の出とともに妻が勤務(つとめ)に出でてゆく霜月二十七日駅までの道

  われもまた中古品なり古びたる欠陥があるわれならなくに

妻はこの春から玉川大学で書を学んでいる。

  墨の香がわづかに匂ふ妻にして玉川学園から帰り来たりし

『論語』学而一四 孔子が言った。君子は食に贅沢でなく、安楽な家をもとめることもない。「事に敏にして言に慎み、有道に就きて正す」学を好むといえるだろうね。

『徒然草』215段 北条時頼の逸話 北条朝直が老いて後言ったことだが、酒の肴がないというので、小さな土器に味噌がついているのを見つけ、それで気持ちよく杯をかさねたという。

  酒のみには少しの味噌でことたりるこころよきなり杯重ねをり

青山文平『江戸染まぬ』(文春文庫)を読む。単行本が出たとき読んだはずだが、覚えていない。いささか理にうるさいが、おもしろかった。著者のあとがき「常温の日常をどう生きていくか」があって、この題になっていることばがいい。著者によれば、この語のような江戸時代を書くのだそうだ。

  青山文平の文庫になりし本を読む女が惚れしは祖父とは驚く

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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