三島由紀夫、森田必勝自決。あれから53年。今日は雲が多い。そして寒い。
あの日から五十三年。三島由紀夫、森田必勝の自刃弔ふ
二人の首を並べて写す新聞の首と血に動揺し忘れがたし
電柱より平屋の屋根に飛び移るからすは既に町を領する
あけぼの杉に茶の色まざる霜月や冬に入らむと葉を落としたり
永井荷風の戦中・戦後にかけた小説の入った『問はずがたり・吾妻橋』を読む。荷風は、けっして終戦などとは言わない。多く休戦であり、いつのまにか戦争は終っている。「問はずがたり」は、一人の画家の物語。若い奔放な女性たち。荷風には珍しい戯曲。そして「吾妻橋」。なかなかいいし、凄い。荷風には感心させられる。三島の死の時、もし荷風が生きていたとすれば、まず無視だろうと思うと荷風の凄さに、あらためて納得だ。
『論語』一二 有子の言、「礼の用は和を貴しと為す。」 礼には調和が貴いのである。
礼は主として冠婚葬祭その他の儀式の定めをいう。社会的な身分に応じた差別をするとともに、それによって社会的な調和をめざすのである。長くなるし、説教くさくなるので『徒然草』はお休み。
『論語』とは為政者の書わたくしの性にはどうも合はないやうだ