2023年10月28日(土)

今日も晴天。『方丈記私記』についで堀田善衛『天上大風』読了。堀田善衛はいい。いろいろ感心したところはあるが、そのいくつか。一つは旧約聖書の冒頭と伝道の書の紹介、一つは「未来からの挨拶」バック・トウ・ザ・フュチャーである。「われわれはすべて背中から未来へ入って行く」である。ベンヤミンの天使とともに聴くべき言である。また「われ在り、ゆえにわれ思う」というトマス・アキナスの「われ思うゆえに、われ在り」というデカルト真反対の言葉などなど

  いつのまにか年老いたれど若き日に読みし堀田善衛よく思ひだす

  年老いし堀田善衛も良しとおもふ『天上大風』たのしも読書

  時どきにするどき言あり「ちくま」に書き続けたるエッセイを読む

世界各地戦乱やまず。

  「天上大風/天下騒然」二十五年経て騒然はいまも変はらず

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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