今日も晴天。『方丈記私記』についで堀田善衛『天上大風』読了。堀田善衛はいい。いろいろ感心したところはあるが、そのいくつか。一つは旧約聖書の冒頭と伝道の書の紹介、一つは「未来からの挨拶」バック・トウ・ザ・フュチャーである。「われわれはすべて背中から未来へ入って行く」である。ベンヤミンの天使とともに聴くべき言である。また「われ在り、ゆえにわれ思う」というトマス・アキナスの「われ思うゆえに、われ在り」というデカルト真反対の言葉などなど
いつのまにか年老いたれど若き日に読みし堀田善衛よく思ひだす
年老いし堀田善衛も良しとおもふ『天上大風』たのしも読書
時どきにするどき言あり「ちくま」に書き続けたるエッセイを読む
世界各地戦乱やまず。
「天上大風/天下騒然」二十五年経て騒然はいまも変はらず