2023年8月21日(月)

暑い。総合病院でMRIを受ける。

田中貴子の本で印象に残った『和漢朗詠集』。中の和歌一首と漢詩。藤原義孝の作である。義孝は藤原伊尹(これただ)の子、(こう)(ぜい)の父。容姿端麗で道心の深い貴公子であった。

秋はなほ夕まぐれこそただならぬ荻の上風(うはかぜ)荻の下露  229
(あした)に紅顔あつて世路(せいろ)に誇れども/
(ゆふべ)に白骨となつて(かう)(ぐゑん)に朽ちぬ  794

  さてさて藤原義孝の歌なるか下の句の対句好ましきもの

  麗景殿女(れいけいでんのにょう)(ご)早くに死にたるを惜しみつつ藤原義孝寂しむ

離婚病というものがある。
恋ひわびてよなよなまどふわがたまはなかなか身にもかへらざりけり 藤原能宣(よしのぶ)
思ひあまりいでにし魂のあるならむ夜ぶかく見えば魂結びせよ 『伊勢物語』110段

  たましひのわが(み)を離れ遊ぶときこのたましひのはなやぐものを

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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