2023年7月30日(日)

今日も暑いのだ。

  鼻提灯しづかに破れ目覚めたり。マスクのうちときに塩つぽくなる

  コロナに罹りけふで五日目。咽喉深くまだがざがざの取れることなく

  熱はもう早くに去りて、ただ発話と歩くことのみいまもままならず

真木悠介『うつくしい道をしずかに歩く 真木悠介小品集』(河出書房新社)、一応読了。
まだ若い日の小品集である。訳詩を一篇、パラマハンサ・ヨガナンダのことば。
からだは溶けて宇宙となる/宇宙は溶けて音のない声となる/声は溶けていちめんの輝きとなる/そして輝きはかぎりない歓喜の胸に抱かれる

  このからだ溶けて宇宙の声となりいちめんかがやき歓喜に抱かる

  乾坤のひかりに溶けてよろこびの胸に抱かれるこの詩を愛す

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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