2023年4月11日(火)

春らしい日であった。

  朝はまづ時計の針を直すべし少しづつ狂ふわが腕時計

  抽斗には電池を奪ふ力あるか腕時計の墓場のごとく動かぬ時計

  躑躅の赤き花咲くパティオなり皐月にはまだいささか早く

  陽に乾く洗濯物を取り込みて妻のもの母のものわがもの畳む

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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