2023年3月30日(木)

今日は朝から晴天。春らしい。染井吉野が散っている。

  河土堤(どて)の老いのさくらのはなやげばさがみの国の春ゆたかなり

  梅の木に梅の実小さく育ちたりうすらみどりの梅の(み)(かは)(ゆ)

隣の空地にまたイカルが来てゐる。

  雑草の芽をついばむか斑鳩(いかる)三羽(はし)(あし)黄色に目に立つ鳥どち

  四十雀の胸毛白くして愛らしき染井吉野の枝を移れる

  いつのまにか鴨どり消えて河原はあをき芽立ちにさみどりさわぐ

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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