2023年3月26日(日)

朝から冷たい春の雨。小田急線、総武線沿線のそめいよしのが満開である。初孫の退院に合わせて、西船橋まで出かける。かわいい赤子だ。

  下総のさくらの花の咲き満ちて雨ふるこの日孫退院す

  口をあけ、指をうごかし、流し目に何かもの言ふいのちのことば

  母の腕にやさしく抱かれ泣くこゑはわれここにありいのちの叫び

  春の雨さくらの花を濡らす日に小さきいのちの懸命のこゑ

  老いわれの腕に抱かれてこの重さいのちのはじめの力と思ふ

  闇を砕くごとくに泣くは初孫にてけふ下総の国に出でます

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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