2023年3月7日(火)

朝から気持ちの良い晴れ具合である。

ほのぼのと春空明けてほのぼのとこころうるほふ弥生九日

  ひさかたの春のひかりのまばゆくてうすきみどりの木々のかがやく

  鴨どちは春あたたかきに川淀にあまた群れゐるいつここを去る

  手指の傷水に触ればなほ痛く赤剥けてゐる親指の傷

  和菓子屋に九十一歳の母を祝ふ「菜の花」三つ贖ひもどる

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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