朝から気持ちの良い晴れ具合である。
ほのぼのと春空明けてほのぼのとこころうるほふ弥生九日
ひさかたの春のひかりのまばゆくてうすきみどりの木々のかがやく
鴨どちは春あたたかきに川淀にあまた群れゐるいつここを去る
手指の傷水に触ればなほ痛く赤剥けてゐる親指の傷
和菓子屋に九十一歳の母を祝ふ「菜の花」三つ贖ひもどる
朝から気持ちの良い晴れ具合である。
ほのぼのと春空明けてほのぼのとこころうるほふ弥生九日
ひさかたの春のひかりのまばゆくてうすきみどりの木々のかがやく
鴨どちは春あたたかきに川淀にあまた群れゐるいつここを去る
手指の傷水に触ればなほ痛く赤剥けてゐる親指の傷
和菓子屋に九十一歳の母を祝ふ「菜の花」三つ贖ひもどる