2023年2月8日(水)

曇りがちだけれども、晴れ間もある。
柚月裕子『暴虐の牙』上・下読了。呉寅会の暴力騒動を描いて、恐ろしいほどの圧倒的な迫力がある。

  なにゆゑにかくも凶暴になりたるか沖虎彦をあはれかなしむ

  柚月裕子の極道描く小説の容赦なき暴力ときにやるせなき

『老子』下篇56「其の(あな)を塞ぎて、其の門を閉し、其の(えい)(くじ)いて、其の(ふん)を解き、其の光を和らげて、其の(じん)に同ず。是れを(げん)(どう)と謂う。」「玄同」の境地、そこには完全な神秘的な同一世界がそこに開かれる。

  和光同塵そこにこそある「玄同」を老子説きたり()にはむつかし

『徒然草』139段

  家の庭にありたき木や草いくつかをあげつらふ兼好法師得得(とくとく)

昨夜は牡蠣の味噌汁をこしらえた。

  味噌汁に牡蠣を煮てくふ海の味

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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