2023年1月30日(月)

今日も寒い。中野重治『歌のわかれ・五勺の酒』(中公文庫)読了。

  寒き日は家ごもりゐて本を読む。中野重治「歌のわかれ」を

  時折は林檎を齧り本を読む。「五勺(ごしゃく)の酒」を素面(しらふ)の老いが

ひさしぶりに厚木まで歩く。

  水際(みぎは)には鷺群れ立ちて、流れには鴨どり浮かぶ。朝の川なり

『成瀬有全歌集』の件で砂子屋書房の田村雅之さんに電話をした。話が持ちかけられてから半年近く経つのではないか。緊張したが田村さんのあたたかい声にほっとした。

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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