朝方、西の山々の高き空に、ほぼ円い残りの月が明るく輝いていた。じきに雲に隠れてしまったが。
明烏、嘴太鴉の濁みごゑが響きていまだ暗き暁闇
「斑鳩のたみ声深み落つばき」
『日本国語大辞典』によるとこういう句があるそうだ。春鴻句集(1803頃)
ひむがしの地の明けくれば西のそらに残りの円き月かがやけり
ある男
フィルターの根もとまでタバコを吸ひて棄つ携帯電話の後に男投げ棄つ
路上の短き吸殻を踏みつぶす男不貞腐れたるそぶりに
朝方、西の山々の高き空に、ほぼ円い残りの月が明るく輝いていた。じきに雲に隠れてしまったが。
明烏、嘴太鴉の濁みごゑが響きていまだ暗き暁闇
「斑鳩のたみ声深み落つばき」
『日本国語大辞典』によるとこういう句があるそうだ。春鴻句集(1803頃)
ひむがしの地の明けくれば西のそらに残りの円き月かがやけり
ある男
フィルターの根もとまでタバコを吸ひて棄つ携帯電話の後に男投げ棄つ
路上の短き吸殻を踏みつぶす男不貞腐れたるそぶりに