朝、妙に涼しい。とはいえだんだんに暑くはなるのだが。ときおり雨もふる。
三島由紀夫『中世 剣』を読む。「中世」は、「いつ来るかわからぬ赤紙(召集令状)にそなえて、遺書のつもりで書いた作品」と三島自身がいう小説で、たしかに緊迫感がある。足利義政の時代の話なのだが、ぶきみに亀が鳴くのだ。ほんとうは亀は鳴かないのだが。「剣」もまた後の三島の死を思わせる一編である。
古き世のことだまを求め読む本の緊迫感にこころ寒けし
コンパクトハンディファンの風に対きもつと猛暑の夏よ来ないか
朝、妙に涼しい。とはいえだんだんに暑くはなるのだが。ときおり雨もふる。
三島由紀夫『中世 剣』を読む。「中世」は、「いつ来るかわからぬ赤紙(召集令状)にそなえて、遺書のつもりで書いた作品」と三島自身がいう小説で、たしかに緊迫感がある。足利義政の時代の話なのだが、ぶきみに亀が鳴くのだ。ほんとうは亀は鳴かないのだが。「剣」もまた後の三島の死を思わせる一編である。
古き世のことだまを求め読む本の緊迫感にこころ寒けし
コンパクトハンディファンの風に対きもつと猛暑の夏よ来ないか