2022年6月27日(月)

今日も朝から暑い。35℃になるという。そして突然の梅雨明けだ。梅雨の時期の雨が少なかったようだが、稲の成長に影響はないのだろうか。

宗像和重編『鷗外追想』読了。鷗外没後百年を記念して編集された鷗外の玉手箱のような文庫本である。同時代人の55編の回想はたいそう面白いものばかりであった。鷗外が毎夜数時間しか眠らなかったこと、食事がまた質素なものであったことなど興味深いエピソードが紹介される。与謝野晶子の挽歌から一首。

    煙とは聞けどそれすら目に見えずめでたき君のあはれいやはて

鷗外の逝去は1922(大正11)年7月9日、60歳であった。漱石は49歳で亡くなったが、いずれも早い。私など66になるが、何一つ残せるものはない。鷗外の法号はなんだかたいそうな貞献院殿文穆思斉大居士、現在三鷹の禅林寺にある墓標には遺言により「森林太郎墓」とのみ中村不折の字で刻まれている。55編のなかでは子どもの類と茉莉のものがよかった。

森鷗外、多彩なる才を示したるスーパー文士惜しまれて死す

ベランダに赤、黄、みどりのTシャツが並んで激しく踊りはじめる

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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