2022年4月25日(月)

今朝の霧はすごかった。周りが全く見えない。早晩晴れて行ったが、まさに雲中仙人のごとしであった。

春霧に周囲(めぐり)見えざる幾許(いくばく)かもの音もなくここは仙境

逢坂剛の百舌シリーズ全7作、文庫で8冊、ようやく読み終えた。人が殺されすぎだろうと思いながらも、途中で止めることはできなかった。まだ『裏切りの日日』は読んでいないが、こんなところでいいだろう。

「世の中には、一方的な善もなければ、一方的な悪もない。すべてが、表裏一体になっているのよ」

最後まで生き延びる倉木美希のことばである。

人の死にいくどもつまづき本閉ぢて瞑目しまた頁をひらく

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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