2022年3月6日(日)

モデルナのせいか注射をうった左腕が痛いというか重い。椿の花が落ちている。

夏目漱石『草枕』を読む。学生時代に読んでいるはずだが、なんにもわかっていなかったのだろう。これまた凄い芸術家小説だ。洒脱な俳味もあって、いっぽうで真剣な人生の啓示もある楽しい読書であった。

血まみれの人魂のごとき紅つばき水流れゆくオフェーリアとともに

白梅のかがやくごとき木の下に『草枕』ひらき陶然とゐる

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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