2021年9月5日(日)

雨でなく、青空も覗く日である。妻の故郷から届いたブドウを娘に届けに行く。ついでに3人で蕎麦屋へ。この蕎麦がうまかった。

  蕎麦を喰ふ店の木に鳴くあぶら蟬

昨夜は悪夢に醒める。ある高校で講師を務めた。話し終えた後、感動したという生徒が、うちの高校には温泉があるといい、風呂に入ってさっきの議論の続きをと誘われた。温泉に入りながらの議論は楽しかったが、風呂から出てくるとロッカーに入れたはずの着替えがない。パジャマのようなものを着て探し回る。ある女の子と約束していたことを思いだして外へ出るとそこは駅の構内のような場所に繋がっていた。女の子はいない。見回すとここは例の駅ではないか。そこで目が醒めた。

  悪夢より醒めてしばしの恐怖ありうしみつどきを妻は鼾けり

  夏蒲団に入りて身じろぐ音の絶へじきに(やす)()す妻ねむる息

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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