雲は少しあるものの、よい天気である。
いつのまにか貪欲になるわれなるか意地悪しもからすのごとし
からす飛ぶ。町の上空に旋回し睥睨すべし恥部まで覗く
からすうるさければその上をとんび旋回しとんびの声する
『論語』衞靈公二二 孔子曰く、「君子は矜にして争はず、群して党せず。」
君子は謹厳だが争わない、大勢といても党派をくまないそうです。
君子といふものは謹厳にして争はず大勢といて党派をくまず
『古事記歌謡』蓮田善明訳 五九 イハノヒメノ命
山城から廻って、那良山の登り口に着いて歌う。
つぎねふや 山城川を 山城川をゆらゆらと
宮上り わが上れば のぼりのぼって奈良山の
青丹よし 奈良を過ぎ 山の口まで来て見れば
小楯 倭を過ぎ わたしの行きたいその国は
わが見が欲し国は 奈良のむこうの倭村
葛城高宮 倭の村をまた過ぎて
我家のあたり 葛城に坐す親の里
こう歌って、また山城の方に引き返し、しばらくの間、筒木の韓人のヌリノミの家に滞在した。
山城川をさかのぼり奈良山すぎて葛城高宮我家のあたりに