今日また晴れる。
宿の湯に上着、下着と脱ぎすててさらされてある男の正体
軀の疲れ少しはなごむか露天湯にしばしは深く沈みたりけむ
夜の宿の無人の廊下をひたひたとボトルに水を充たして返る
『論語』憲問四六 闕黨の童子、命を将なふ。或るひとこれを問ひて曰く、「益者か。」
孔子曰く、「吾れ其の位に居るを見る。其の先生と竝び行くを見る。益を求むる者に非ざるなり。速やかに成らんと欲する者なり。」
闕の村の少年を進境を目指す者か聞いたところ、孔子は進境を求める者ではなく、早く一人前に成りたいのであろうということだ。
闕の国の童子についてかく申す益者にあらず速やかに成らむ
『古事記歌謡』蓮田善明訳三七 ヤマトタケルノ命の后や子どもたち。
また、海の中に入って、行き悩みつつ、
海処行けば 腰煩む 海行けば 腰を侵して
大川原の 植草 川草の もまるるごとく
海処は いさよふ 波に揺れ 足は進まず
海処ゆけば腰なずみ川原の藻にもまるるやうに揺れて進まず