2025年1月12日(日)

朝から曇り空。寒い。10度いかないらしい。

  冷たき冬のひかりに照らされてまだきぶざまなりあけぼの杉は

  沙羅の木は枝に鋭き芽をつけて伯爵夫人のごとき気高さ

  海棠も冬の枝枯れみすぼらしき春を待つこと愛らしきかも

『論語』憲問三四 微生(びせい)(ほ)(隠者のようである)、孔子に謂ひて曰く、「丘、何為れぞ是れ栖栖(せいせい)たる(いそがしそう)者ぞ。乃ち(ねい)を為すこと無からんや(口上手をつとめていることにはならないだろうか)。孔子対へて曰く、「敢て佞を為すに非ざるなり。固を(にく )むなり(かたくななのがいやだからです)。」

  かたくなをにくみて佞をなすことなしただいしがしく丘はふるまふ

『古事記歌謡』蓮田善明訳 二四 ヤマトタケルノ命
やつめさす 出雲建が     出雲名うての男はタケル
佩ける太刀          佩いた刀や柄や鞘
黒葛多巻き 真身無しに    葛はあまた卷くとても 中身一つの無いゆえに
あはれ            討たれたるこそあわれなり

  名にし負ふ出雲建を滅ぼして復命するにひがしを鎮めよ

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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