2024年8月5日(月)

「ああ、きょうも、暑うなるぞ」(小津安二郎『東京物語』)   あひる型のボートを漕ぎて湖心へとなにかが潜むこの水の内   時々に古代生物浮かびくる湖面に息するごとき水の輪   白樺の林を映し動かざる女神湖の朝みどり濃くし...

2024年8月4日(日)

暑い。暑い。   ヘアピン坂を幾度も上り女神湖へしづかなる水の面なりけり   九十九坂を上りつめたる蓼科山。女神の姿に夕暮れにけり   牧場の遠くに牛の寝転びて尾を振り憩ふところ見えたり   蓼科の牧場に数頭の乳牛ありソ...

2024年8月3日(土)

9時半に外気はもう30℃だ。蓼科の乾いた暑さとは違い、ねっとり暑い。   蟬の声とぎれずに響く白樺の林を自動車(くるま)の窓開け疾(は)走(し)る   蓼科山の容貌みえて女神湖の宿りにしばし憩ふ幾許   蓼科山は美しき山...

2024年7月30日(火)

今日も暑い、熱い日だ。 三島由紀夫に関する本を続けて読んでいる。谷川渥『三島由紀夫 薔薇のバロキスム』、そして澁澤龍彦『三島由紀夫おぼえがき』。二冊目は途中であるが。   澁澤龍彦は三島由紀夫とほぼ同世代かくのごとき死を...

2024年7月29日(月)

暑い、熱い。 谷川渥『三島由紀夫 薔薇のバロキスム』を読む。美学者ならではの三島論。三島由紀夫の死の謎を解く。だから薔薇。三島の薔薇。   あけぼの杉の下枝(しづえ)にすがる蟬の殻。蟬はいづくに消えしや。分からず   朝...

2024年7月28日(日)

今日も暑い。午前五時過ぎに歩きに出るのも四日目だ。犬の散歩やら歩く人がそれなりにいる。 黒川みどり『評伝 丸山眞男 その思想と生涯』を読む。時系列に沿って丸山の書いたものを中心にして編まれた評伝で、今までに読んだことのな...