2024年8月27日(火)

細かい雨が、降ったり、止んだり。空も晴れたり、曇ったりだ。   大山につらなる山々の低きところ白雲棚引く横にひろびろ   夏のみどりと棚引く白雲大山の山麓は色くきやかにして   夏やまのみどり濃きところ朝の日に照らされて...

2024年8月26日(月)

風があり涼しい朝だが、しだいに暑くなってくる。   椿の実のいまだ固くて思ひ閉ず言ふこと抑えいまはゐるなり   中庭にさかんに叫ぶ赤き花さるすべりの木ををすべる人やある   明け烏電線の上に鳴き叫ぶその悪声のあたりにひろ...

2024年8月25日(日)

朝方は少し風があるものの、日中は例のとおり暑い。   暑き、暑き日の延長かこの暑さこの湿気こそただごとに非ず   この暑さに蕩けてゆくかこのからだ老いてぞ干乾らぶるこの貧の身は   暑さの中を歩けばおいおいに蕩けゆくわが...

2024年8月24日(土)

やっぱり、今日も暑いのだ。   大山には薄雲かかり朝焼けて桃色に染まる小さなる雲   大山につらなり、背後の山々は黒雲流れ雨も降るらむ   わが背より高きひまはりと膝丈のおしろい花咲くわがゆく径(こみち) 『論語』先進七...

2024年8月23日(金)

やはり暑いのだ。 色川武大『百』読む。父と限りなく作者に近い息子との葛藤。文体がいい。 父親の歌が「ぼくの猿 僕の猫」に載っている。・いずこにも 心かよわす友なくて 夕鷺低く 首のべていく 「ぼくはと胸を突かれるが、本人...

2024年8月22日(木)

曇りがちで、時折雨。新宿へ行ってきた。新宿も時折雨。   雲多く青空すくなき新宿を伊勢丹方面に歩みゆきけり   雨降れば伊勢丹デパートに入り込む高級化粧品を覗きつつゆく   伊勢丹の食料品売り場へ降りてゆく「とらや」の前...

2024年8月21日(水)

今日も暑い。   あけぼの杉の下枝に残る空蝉はいづこへ征くか戦ひのため   裏返り蟬死にするか彼方(あちら)此方(こちら)に不可触の蟬の尸ありき   廊下には天井灯火(ライト)に照らされて蟬のしかばね裏返りをり 『論語』...