2024年7月26日(金)

暑い。   虫喰ひ葉拾ふてくれば心楽しバッグにたいせつに蔵ひて帰る   少しだけ虫に喰はれし迹あれば色も変化す拾ひし落葉   一枚、二枚落葉それぞれに色変はるそのそれぞれを拾ひくるなり 『論語』郷黨四 公門に入るに、鞠躬...

2024年7月25日(木)

今日も暑いのだ。昨日よりは少しましだというが……   このままに衰へ死する蟬ならむこころ残酷なるとおもへば、うごく   日の影にひつくりかへる雌の蟬しづかにしづかに触れば、動く   最期の鳴動せるか蟬の動きひつくり返るが...

2024年7月24日(水)

暑い。もう34度ある。   大、小の蚯蚓のかばねさらされし舗道を歩むにつまづきやすし   いまだなほ生乾きなる蚯蚓あり裂けやうとして踏みつぶしをり   完全には乾かず縮むミミズ殿(どん)いつまでもそのままに残る 『論語』...

2024年7月23日(火)

今日も暑い、暑い。   鏡の内の悪鬼悪相がいまのわれいづれのもののけかこのわれの貌   窓遠く初蟬の鳴く声きこゆどこかのみどりの樹に拠りて鳴く   根もとには蟬穴あらずあけぼの杉まだこのあたりから出でて来ざりき 『論語』...

2024年7月22日(月)

今日も暑い。   虫喰ひの葉を拾ふてくれば心たのしバッグに蔵め帰りくるなり   少しだけ虫に喰はれて色変ず落葉にかがむわれぞたのしき   種類の違ふ木々より落つる黄緑や緑のひと葉ひと葉に嬉し 『論語』子罕三二  唐棣の華...

2024年7月21日(日)

今日も暑くなると思って、5時代後半に歩く。同じような老人が5人、走る若者が2名。   けふも地にだんご虫ゐる突つつけばたちまちまるまる鎧装ふ   鎧のごとき甲に包まれ安楽かあんのんあんのん虫のつぶやき   草むらよりだん...

2024年7月20日(土)

今日は熱い、あつい。   この道は滅びへむかふその自覚なくて党派の争ひばかり   まみどりの山なみ遠く見はるかす相模のやさしき色見ゆるなり   大山独楽を作る木地師の少なくなるこのまま経れば滅びゆくなり 『論語』子罕三〇...