2024年3月14日(木)

今日もよく晴れている。河原まで歩いてきた。今の私には、なかなか難儀である。   どら焼きを頬張るときのしあはせを人には告げず一人食らはむ   どら焼きの餡がはみだすことありてたつぷりあんこがあふれだすなり   どら焼きを...

2024年3月13日(水)

昨日までと打って変わって快晴である。しかし北風が寒い。リハビリは椎名さん。肩の凝りをほぐしてくれる。 昨日は雨だった。   雨の中手すりを歩む鶺鴒の淑女のごとく下手にし去る   ベランダの手すりの上を胸張りて淑女然たる鶺...

2024年3月12日(火)

朝から曇り、やがて雨になる。   わだかまる雲古でたるはよけれども肛門裂けて赤き血の付く   赤き血のまじれど雲古いでたるはよろこばしきと老いがつぶやく   もの干しは雨そぼ降りてわが下着乾かずにいつまでも濡れてゐる 『...

2024年3月11日(月)

東北大震災から13年、このあたりは震度5弱であったが、マンションの9階、あの日の揺れを忘れることはない。   大揺れの感覚いまも忘れがたしこの大揺れに滅びむとする   いとしき老若男女の死者たちの踊りあるべし輪をなすごと...

2024年3月10日(日)

朝から晴れ。しかし寒い。東京大空襲から79年、明日は東北大震災から13年、三月は地下鉄サリン事件もあるし、災害・事故・事件が多い。 砂原浩太朗『霜月記(そうげつき)』を読む。神山藩三作目。このたびは町奉行家をめぐる話であ...

2024年3月9日(土)

朝は靄がただよい、山は雪で白く幻想的な景色であった。   胎児がみる夢のごとくに壮大なる宇宙のひろがりいのちの力   夜がらすの鳴くこゑ聞こゆくらやみのいづくに鳴くやその不気味ごゑ   不穏なり。夜がらす鳴けば戦代(いく...

2024年3月8日(金)

寒い。都心は雪だったらしが、このあたりは冷たい雨。やがて上がる。そして、また降る。   カフェ・オ・レを飲めば少しく目が覚めて悪夢の夜も明けてゆくなり   いくたびも夢にめざめてこころぼそしああ悪夢あり夢に逃げをり   ...