2024年1月24日(水)

寒いがいい天気だ。堀田善衛『若き日の詩人たちの肖像』上・下(集英社文庫)読み終わる。凄い、熱い、惨い、そしてわくわくする。堀田善衛が「若者」「男」として、戦前、戦中時代がえがかれる。左翼に近いところで留置体験があったり、...

2024年1月23日(火)

温度が高い。午前中、本厚木へ。   朝四錠、夕べ一錠、寝る前六錠これらの薬剤老いを支ふる   給湯器にあたたかな水が蛇口より零れるごとく皿、椀濡らす   水仕事にその人柄がでるものか妻は豪快、わたしは小心 『論語』里仁一...

2024年1月22日(月)

雨ではない。晴天であるが、やがて曇ってくるらしい。   老いらくのたしかに来むと思へるはでこぼこの径にふらつく歩み   いつしかに千年経(ふ)るかこのいのち呆けて惚けて翁の体に   今日の朝はつぶれたカレーパンを召し上が...

2024年1月21日(日)

朝から冷たい雨が降っている。山際では雪だという。午後には晴れる。   近眼、遠視混(こん)ずる眼鏡を卓上に外して置けば動きはじめる   わが眼鏡かつてにごそごそ動くらし深夜の卓上を左へ右へ   卓上に痕跡のこるわが眼鏡遠...

2024年1月20日(土)

朝からどんよりとした天気です。ただ雪が降るかもしれない。   まぼろしの国まぼろしの城砦に王女となりて国見する夢   裾ながくひきて回廊をめぐりゆく黄熟色のたゆたふところ   薄桃色のこの幻の国をめぐる馬上に揺られ王女な...

2024年1月19日(金)

曇りと言っていたが暖かな日である。   リビングの椅子に座りて足もとにとどく日の影踏みしめてゐる   われもまた侘人ならむ閑居してしづかに過す足弱にして   わが眼鏡かつてにがさごそうごくらし昨夜の場所と置き場所違ふ 『...

2024年1月18日(木)

朝から晴天である。今日は温度もそこそこ暖まるらしい。とはいえ寒い。   冬晴れの日の清らかさ風吹けばあつけらかんと天に雲なし 能登半島地震   海やまのあひだに暮すこの国の常凡の人らを災害襲ふ   室内に直さす日ざし冬な...