2024年1月24日(水)
寒いがいい天気だ。堀田善衛『若き日の詩人たちの肖像』上・下(集英社文庫)読み終わる。凄い、熱い、惨い、そしてわくわくする。堀田善衛が「若者」「男」として、戦前、戦中時代がえがかれる。左翼に近いところで留置体験があったり、...
寒いがいい天気だ。堀田善衛『若き日の詩人たちの肖像』上・下(集英社文庫)読み終わる。凄い、熱い、惨い、そしてわくわくする。堀田善衛が「若者」「男」として、戦前、戦中時代がえがかれる。左翼に近いところで留置体験があったり、...
温度が高い。午前中、本厚木へ。 朝四錠、夕べ一錠、寝る前六錠これらの薬剤老いを支ふる 給湯器にあたたかな水が蛇口より零れるごとく皿、椀濡らす 水仕事にその人柄がでるものか妻は豪快、わたしは小心 『論語』里仁一...
雨ではない。晴天であるが、やがて曇ってくるらしい。 老いらくのたしかに来むと思へるはでこぼこの径にふらつく歩み いつしかに千年経(ふ)るかこのいのち呆けて惚けて翁の体に 今日の朝はつぶれたカレーパンを召し上が...
朝から冷たい雨が降っている。山際では雪だという。午後には晴れる。 近眼、遠視混(こん)ずる眼鏡を卓上に外して置けば動きはじめる わが眼鏡かつてにごそごそ動くらし深夜の卓上を左へ右へ 卓上に痕跡のこるわが眼鏡遠...
朝からどんよりとした天気です。ただ雪が降るかもしれない。 まぼろしの国まぼろしの城砦に王女となりて国見する夢 裾ながくひきて回廊をめぐりゆく黄熟色のたゆたふところ 薄桃色のこの幻の国をめぐる馬上に揺られ王女な...
曇りと言っていたが暖かな日である。 リビングの椅子に座りて足もとにとどく日の影踏みしめてゐる われもまた侘人ならむ閑居してしづかに過す足弱にして わが眼鏡かつてにがさごそうごくらし昨夜の場所と置き場所違ふ 『...
朝から晴天である。今日は温度もそこそこ暖まるらしい。とはいえ寒い。 冬晴れの日の清らかさ風吹けばあつけらかんと天に雲なし 能登半島地震 海やまのあひだに暮すこの国の常凡の人らを災害襲ふ 室内に直さす日ざし冬な...