2024年9月14日(土)

今日も暑い。猛烈に暑くなる。もう9月半ばだというのに。

昔の旅を思いだす。夜行列車、歩く、歩く。

  大垣行の夜行列車のボックス席ひとり占めして眠りたりけり

  姿勢窮屈に眠るがゆゑに大垣の駅のホームに伸びをしてゐる

  大垣の駅のホームの水道施設順番を待つ顔洗ふとき

『論語』先進二五 子路、子羔(孔子の門人)をして費の宰たらしむ。孔子が言う。「あの勉強ざかりの若者をだめにしよう。」子路が答えた。「人民もあり、社稷もある。書物を読むことだけが学問だと限ることもないでしょう。」孔子が言う。「これだからあの口達者はきらいだ。

  孔子先生の身の潔癖さ子路のことも佞者とにくむさてさていかに

『春秋の花』 『柳の葉末』川柳集
・長右衛門となりの箱を石で割り 『柳の葉末』(1835)所収
・長右衛門また負ぶってねと三途川

三十八歳の中年男帯屋長右衛門と十四歳の少女信濃屋お半との心中物。桂川へ入水。
・ぬつと入れる所が天の美禄なり
・腹に波打つと抜手で紙を取り

  帯屋長右衛門、信濃屋お半と心中す桂川にてお半背負いて三途の川へ

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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