2024年9月18日(水)

朝から暑い、今日も暑い。

荒川洋治『文庫の読書』。荒川洋治は、短編小説を選択する名手だと思っていたら、文庫本を選ぶこともたいしたものであった。何冊も読みたい文庫本があるが、いつか読める日がくると嬉しい。

  荒川洋治の文庫紹介たのしくて読みたくなるがそれほどは読めず

  このところめっきり落ちたる読書量ひと月に七冊読めばまよし

  むつかしい書物のみにあらず小説の類も数へ月に5冊か

『論語』顔淵三 司馬牛(孔子の門人)、仁を問ふ。孔子が言ふ。「仁者は其の言や訒。」「そのことばがひかえめなら、それで仁といってよいのでしょうか。」孔子が言ふ。「これを為すこと難し。これを言ふに訒なること無きを得んや。」

  仁を為すことの難しさ実践もなすこと難し言ふに訒なれ

『春秋の花』 斎藤茂吉
・朝あけて船より鳴れる太笛のこだまはながし竝みよろふ山 『あらたま』1921
・あはれあはれここは肥前の長崎か唐寺の甍にふる寒き雨
    ↓
・劫初よりつくりいとなむ殿堂にわれも黄金の釘一つ打つ 与謝野晶子『草の夢』
・この道や遠く寂しく照れれどもい行き至れる人かつてなし 島木赤彦『太虚集』

  芸術家のたどりし道の険しさのたとへやうなし傑作出でず

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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