朝から、たいへんな雨です。台風10号の雨は広範囲にひろがって、激しく降っているようです。
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『歌仙はすごい』を読む。小説家の辻原登、歌人の永田和弘、俳人の長谷川櫂との歌仙の記録と座談会である。永田の長男淳や役者の寺田農の参加もあって、にぎやかだが、う~ん、どうだろうか。次いで、いただいた『すばる歌仙』を読みはじめる。
歌仙巻くたのしさは伝はりくるものの文化・伝統・時代やいかに
朝から大粒の雨ふりそそぎさがみの野辺は水がうるほす
病院脇の用水路の水。暈たかく轟々と流るあやふし、あやふし
『論語』先進一三 閔子騫、側らに侍す、誾誾如たり(慎み深い。子路、行行如たり(ほこらしげ)。冉子・子貢、侃侃如たり(なごやか)。孔子は、楽しんだ。ただ由(子路)のごときは其の死を得ざらん。
孔子73歳のとき、子路は衛の内乱にまきこまれて殺された。孔子の死の前年のことだった。
『春秋の花』 筏井嘉一
・遅ざくら咲きかたぶけり下道をわがゆくときに花片の散る 歌集『荒栲』(1940)所収
・斎藤緑雨の「枝折戸の闇を桜のそっと散る」(『あられ酒』1898)
・春の苑くれなゐ匂ふ桃の花下照る道に出で立つ少女」大伴家持 『万葉集』巻19
・行く春や逡巡として遅ざくら 与謝蕪村『蕪村句集』
・ゆく春のとどまる処遅ざくら 黒柳召波『春泥句集』
・寒夜には子を抱きすくめ寝ぬるわれ森の獣といづれかなしき
孫を呼び孫可愛がるわれならむ犬猫よりも愛らしきもの