2024年8月28日(水)

湿っぽい風はあるものの、やはり暑いのだ。

東アジア反日武装戦線の戦い、爆破テロを警視庁公安部の側から描いた『狼の牙を折れ』(門田隆将)を読む。権力側の視点は、死んだ安倍も喜んだらしい。ただ、私は爆破テロの世代ではないが、その思想や行動には、全面的にではないが、強く共感する。少なくとも「東アジア」を視野に含まない考えや行動を肯定することはできない。

  全天を雲が覆ひて朝焼くる不思議の色なり杏の色合

  どことなく奇妙なる気分あたりには杏色した雲に包まる

  杏色の朝明けてくる雲のした人間の動き妖しく映る

『論語』十一 顔淵死す。門人厚くこれを葬らんと欲す。孔子が言う。「不可なり。」

門人厚くこれを葬る。孔子の言、「回は、私を父のように思ってくれたのに、私は子のようにしてやれなかった。だから私のしたことではない、あの二三氏なり。」

顔淵の死は、孔子にはよほどの衝撃だったのだろう。「顔淵死す。」が、四章続く。

  顔淵の死の衝撃を隠さざる孔子の嘆き尋常にあらず

『春秋の花』 薩摩守忠度
・行きくれて木の下陰を宿とせば花や今宵のあるじならまし 『平家物語』所収。
    ↓
『桜花ノ詞』作者不詳の日本漢詩。

・零丁、宿ヲ借ル平ノ忠度」
   =
・滋賀ノ浦ハ荒レテ暖雪翻リ」
    ↓
・さざなみや志賀の都は荒れにしをむかしながらの山ざくらかな 千載集
    *
・古郷を焼野の原にかへりみて末も煙の波路をぞゆく

  さくら散る木のかげにたたずむわれならむ今宵はあるじとすくなき花を

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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