2024年7月6日(土)

暑いのだ。朝から。昼間はもっと熱いらしい。これは困った。梅雨はどうなったのだろう。

  二、三の蚯蚓乾びぶをまたぎゆくゴミ棄て葉まで迷路ゆくごと

  けふもまた蚯蚓乾びてなんとなくその肉色の見過ぐしがたく

  なにゆゑに夜の内に路上に出てくるかそのまま乾びん蚯蚓の成虫

『論語』子罕一八 孔子が言った。「吾れ未だ徳を好むこと色を好むが如くする者を見ざるなり。」 たしかにこういう人がいてもよさそうだが、やはりいないのかな。

  色好むごとくに徳を愛する人この世に見ざらむと孔子のたまふ

『正徹物語』185 閑中の雪、花盛り、まさか木、(かみ)(え)

  上つ枝に雪ふりにけりこれをこそ閑中の雪かとしづかにおもへ

『百首でよむ「源氏物語」』第十帖 
・浅茅生の露の宿りに君をおきてよもの嵐ぞ静心なき 光源氏
・風吹けばまづぞ乱るる色変はる浅茅が露にかかるささがに 紫の上
紫の上の成長に気づいた光源氏。六条御休所が娘について伊勢に下る。また藤壺も宮中を去る。その寂しさの中で紫の上の美しさ、賢さを再発見する。

いつのまにかかくもすばらしく成長せし紫の上こそたいせつにすべき

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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