2024年7月28日(日)

今日も暑い。午前五時過ぎに歩きに出るのも四日目だ。犬の散歩やら歩く人がそれなりにいる。

黒川みどり『評伝 丸山眞男 その思想と生涯』を読む。時系列に沿って丸山の書いたものを中心にして編まれた評伝で、今までに読んだことのない形式であった。分かりやすくおもしろかった。

黒川みどりは、部落問題の研究者でもある。なかなかの著作である。

  揺りかう揺られ揺り揺られ遊びせむとやわれら生まれし

  遊びせむとや、戯れせむとや生まれけりさてもいづくへ参らむものよ

  うたふ声うるはしくして今様をうたふものあり白河の女

『論語』郷黨六 君子は紺(紺色)緅(朱鷺色)を以て飾らず。紅紫を以て褻服と為さず。(ここからは訳文を参考に)暑い時はひとえの葛布であるが、必ず上に着て出る。黒服には小羊の黒い毛皮、白い衣には鹿の子の毛皮。普段着の皮の衣は長くするが、右の袂は短くする。必ず寝まきを備えて、長さは身の丈とさらに半分。狐や貉の厚い毛皮を敷いて座る。喪があければ何でも腰にさげる。惟裳でなければ、必ず裳の上部をせまく縫いこむ。小羊の黒い皮衣と赤黒い絹の冠は、それでは葬儀にいかない。朔日には必ず朝廷の礼服を着けて出仕する。

君子の服装に関するきまりであろう。孔子はうるさいなあ。

  吉日には朝服を着て出仕する孔子うるさいと思ひけらずや

『正徹物語』206 「衣手の七夕」とは、手を言おうとして「衣手の七夕」と続けた。これはこんな風でもよかろうかということで、自分で考案した。「衣手の田上」のようなものである。「衣手のた」とさえ続ければ、あとはともかく詠むことができる。

これも、なんだか胡散臭いなあ。

  衣手の田上につづく琵琶の湖縹渺として波の音する

『百首でよむ「源氏物語」』第三十二帖 梅枝
香合に朝顔の女君から艶っぽく優美な香。
・花の香は散りにし枝にとまらねど移らむ袖に浅く染まめや 朝顔
・花に枝にいとど心を染むるかな人のとがめん香をばつつめど 光源氏

  宮中にあまたの香がにほへども源氏の君のすがたにかなはず

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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