今日も暑い。午前五時過ぎに歩きに出るのも四日目だ。犬の散歩やら歩く人がそれなりにいる。
黒川みどり『評伝 丸山眞男 その思想と生涯』を読む。時系列に沿って丸山の書いたものを中心にして編まれた評伝で、今までに読んだことのない形式であった。分かりやすくおもしろかった。
黒川みどりは、部落問題の研究者でもある。なかなかの著作である。
揺りかう揺られ揺り揺られ遊びせむとやわれら生まれし
遊びせむとや、戯れせむとや生まれけりさてもいづくへ参らむものよ
うたふ声うるはしくして今様をうたふものあり白河の女
『論語』郷黨六 君子は紺(紺色)緅(朱鷺色)を以て飾らず。紅紫を以て褻服と為さず。(ここからは訳文を参考に)暑い時はひとえの葛布であるが、必ず上に着て出る。黒服には小羊の黒い毛皮、白い衣には鹿の子の毛皮。普段着の皮の衣は長くするが、右の袂は短くする。必ず寝まきを備えて、長さは身の丈とさらに半分。狐や貉の厚い毛皮を敷いて座る。喪があければ何でも腰にさげる。惟裳でなければ、必ず裳の上部をせまく縫いこむ。小羊の黒い皮衣と赤黒い絹の冠は、それでは葬儀にいかない。朔日には必ず朝廷の礼服を着けて出仕する。
君子の服装に関するきまりであろう。孔子はうるさいなあ。
吉日には朝服を着て出仕する孔子うるさいと思ひけらずや
『正徹物語』206 「衣手の七夕」とは、手を言おうとして「衣手の七夕」と続けた。これはこんな風でもよかろうかということで、自分で考案した。「衣手の田上」のようなものである。「衣手のた」とさえ続ければ、あとはともかく詠むことができる。
これも、なんだか胡散臭いなあ。
衣手の田上につづく琵琶の湖縹渺として波の音する
『百首でよむ「源氏物語」』第三十二帖 梅枝
香合に朝顔の女君から艶っぽく優美な香。
・花の香は散りにし枝にとまらねど移らむ袖に浅く染まめや 朝顔
・花に枝にいとど心を染むるかな人のとがめん香をばつつめど 光源氏
宮中にあまたの香がにほへども源氏の君のすがたにかなはず