2024年6月4日(火)

朝から晴れているが、涼しい。昨夜、旅の後の興奮があったのだろうか。あまり眠れなかった。

  悪性リンパ腫の三回目の疲弊感いまも解けざるものを

  日本列島のいづれかに必ず荒れがある線状降水帯雨多く降る

  湯河原から還りて昼にインスタントらぁめん旨し旨しよこのらぁめんは

『論語』泰伯八 孔子が言う。「詩に興り、礼に立ち、楽に成る。」

  詩によって生じ、礼に立ち、楽にして成るこのやうなもの

『正徹物語』153 かいやには「かびや」「かひや」と二つの解釈がある。俊成は鹿火屋である。顕昭は飼屋である。六百番歌合の時の応酬に見えている。

  鹿火屋と飼屋そこそこ違ふものなれば両者あらそふ六百番歌合

『伊勢物語』百三段 誠実で、まじめで、うかれた心も持たぬ男がいた。男は深草の帝(仁明天皇)に仕えていた。
ところが、何を間違えたのか、帝の息子である親王が寵愛していた女と情を交してしまった。
・寝ぬる夜の夢をはかなみまどろめばいやはかなにもなりまさるかな

男は、こう詠んだ。なんと未練がましい歌であることよ。

  寝ねし後はかなきものよいつまでも君の姿ぞ忘れられざる

原文では「さる歌のきたなげさよ」とあるが、そうだろうか。間違いを犯したっていいではないか。そしてそのことが忘れられないのも当然であろう。その女性が素敵だったのだ。

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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