朝、小雨。後曇り。今日は妻が64歳になる日だ。
生誕の日を寿ぎての贈り物ただのチョコレート感謝のしるし
ほほ笑みてチョコレート口に含みたり甘さが溶けて至極の味なり
お互ひに年経たるものいつのまにか老婆、老爺に化けて出るごとし
『論語』子罕十一 顔淵、喟然として嘆じて言った。「仰げば仰ぐほどいよいよ高く、きりこめばきりこむほどいいいよ堅い。前方に認められたかと思うと、ふいにまたうしろにある。夫子(孔子)は、順序よく巧みに人を導き、書物でわたしを広め、礼にてわたしを引き締めて下さる。やめようと思ってもやめられず、もはやわたしの才能を出し尽くしているのだが、まるで足場があって高々と立たれているかのようで、ついてゆきたいと思っても手立てがない。」
顔淵はもうお手上げの状態に孔子は遠く天の上なる
『正徹物語』177 二十首・三十首のように、数の少ない続歌を詠むには、構成を練って詠ませるようにするため、結題を出し、五十首や百首など、歌数を多く詠むときは、一字題・二字題を出すのがよい。
二、三十首は数は少ない五十首・百首は数多いそれほど違ひがあるとは思へず
『百首でよむ「源氏物語」』第三帖 空蟬
・空蟬の身を変へてける木のもとになほ人がらのなつかしきかな 光源氏
・空蟬の羽におく露の木がくれて忍び忍びに濡るる袖かな 空蟬
人がらのなつかしとこはれ忍び忍び濡らす涙を見つめられをり