2024年6月14日(金)

朝からよく晴れて、暑い。30℃になるという。家の内も暑い。

  歩行してもふりかへるとよろけるわれならむ前から来る人の顔もわからず

  踏切を前にしてとどまるわれにしてJR相模線下り四輌が通る

  踏切の長くて途中に鳴りだせばあわててバーを潜りて出づる

『論語』泰伯一七 孔子が言う。「学は及ばざるが如くするも、猶これを失はんことを恐る。」

  努めても失なはんことを恐れたり孔子にしてかくも学成りがたし

『正徹物語』162 「爐火」の題にては、埋火をも焼火も詠むなり。埋火の題にては、爐火をば詠まぬなり。

  爐火といへば埋火も焼火も詠むべきぞ而して埋火では爐火詠まぬなり

『伊勢物語』百十二段 ねむごろに言ひ契りける女の、ことざまになりにければ、
・須磨の海人の塩焼く煙風をいたみ思はぬ方にたなびきにけり

  わが身にはたなびかざるを恨みにて率直うたふがもとへはかへらぬ

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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