2024年5月9日(木)

朝、ゴミ捨てにゆく時は降っていなかったが、やがて雨降り、午前九時過ぎには曇り空。

  許し難きウクライナ侵攻けふもまたプーチンのしたり顔テレビに映る

  二十年以上もたてばプーチンの痩せたる顔も太りたるかな

  強引なる権力を行使するプーチン、習近平、そしてネタニヤフ

『論語』述而二二 孔子のたまふ[宋の国で迫害を受けたときに」「天がわが身に徳をさずけられた。桓魋(宋の軍務大臣。孔子を殺そうとした)ごときがわが身をどうしようぞ。」

  桓魋が孔子を殺さうとしてはたせざる桓魋ごときと孔子強気なり

『正徹物語』130 「とはばとへかし」は嫌味な詞である。不実な恋人に手紙を出して「とはばとへかし」というのは嫌だ。ただ、何もせず一人で居て、「とへばとへかし」というのはあわれであると以前にも書いた。

  恋人に「とはばとへかし」嫌味なりあてなく一人言へばあはれなり

『伊勢物語』八十段 家運の衰えた家の者が、藤を植えた。三月の末、雨のそぼ降る日、藤の枝を折り、藤原氏のもとへ献上しようと詠んだ。
・濡れつつぞしひて折りつる年のうちに春はいく日もあらじと思へば

落剝した業平の在原氏の衰退を歎き、藤原氏の繁栄にすがったということだろうか。

  衰運を歎きたるかなこの世の春は幾許もなからんとおもふ

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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