曇っていたが、晴れて暖かだ。リハビリで凝りを解してもらった。手首の運動がなかなか難しい。
昨日は風が強かった。
Tシャツがベランダの風に揺れてゐる黄色が踊る、赤も合わせて
赤のTシャツが自由勝手に踊りだす南風吹けば調子を合わせ
物干しのTシャツ風に踊りだすまるで人なり両腕張って
『論語』述而一 孔子の言。述べて制作はせず。信じて愛好する。こっそり我と老彭(殷王朝の賢大夫)にも比べている。
いにしへを信じて好む孔子なりひそかに老彭と比べたりして
『正徹物語』110 「はたれ」とは「草木の葉ちとかたぶく程ふりたる雪なり。或い はまだらなる雪なり。いづれにてもうす雪の事なり。」
「はたれ」もまた意味不明なる語ならむか正徹の解説まづまづわかる
『伊勢物語』六十段 宮仕えに忙しく、妻にまことをつくさぬ男がいた。妻は、よき他の男と地方へ去った。男は出世して、宇佐への勅使に任命された。宇佐へ向かってところ、出ていった元の妻が、途上にある国の地方役人のもとにいると知った。役人は、勅使を接待する役だった。男は、「女あるじにかはらけ取らせよ。さらずは飲まじ」といえば、元の妻は、盃をさしだした。男は、肴である橘の実をとり、
・五月待つ花たちばなの香をかげば昔の人の袖の香ぞする
と詠んだ。女は歌も返さず、むかし夫であった目の前の男のことを、せつなく思い返した。女はじきに尼になり、山に入って暮らした。
いささかに男の悋気。元妻に嫌がらせしてもいいといふのか