今朝も晴れ。
夜の北の窓には淡き青き色ゆうらり揺れてただよふごとし
この窓のむかふにはひろき海があるときおり波の荒るるも青なり
夜に降る雨のせゐかも青き色に北窓の外闇なす空は
『論語』雍也二五 孔子が言った。「觚、觚ならず。觚ならんや、觚ならんや。」
短句だけれども、わかりにくい。「觚」は酒器で、少ない酒量だが、昨今大酒を飲む者が多く觚が觚でなくなった。だから、こういうふうに言った。
觚、觚ならず。觚ならんや。つまり孔子は大酒は駄目
『正徹物語』104 懐紙を文台におく事については、昔はいろいろ面倒で、「文台より下座におかなければならぬ。文台の上に置いてはならぬ」とか、あるいは「文台の右は上座から見れば左なので、大事にする位置であるから、文台の向かって左端に置くのがよい。
こんなふうにやかましいので、近年は文台に置くまで懐中に忍ばせておき、内読師と言って懐紙を重ねる役の人に渡す。
歌会の作法やかまし正徹の時代にも重き伝統ありき
『伊勢物語』五十四段 男が、つれない女に詠んだ。
・行きやらぬ夢路を頼む袂には天つ空なる露や置くらむ
まぼろしの女に逢へず袂濡らす天つ空より涙のしづく