桃の節句。良く晴れている。
珈琲はカフェイン多く禁じられ目覚めぬばかりか眠りたくなる
カフェラテならいいのか一日に二杯喫むなにもかはらず目覚めたりけり
朝のひかりにわが影伸びてたちまちに自動車に敷かれ影くだけゆく
『論語』公冶長一五 子貢が問うた。孔文子(衛の国の大夫)は、どうして文というおくり名なのでしょうか。孔子が答える。利発なうえに学問好きで、目下のものに問うことも恥じなかった。だから文というのだよ。
諡に文といふ字をもつ孔文子敏にして学を好み下問を恥ぢず
字余りではありますが。
『正徹物語』67 「もしほ」は、藻にしみこんだ塩である。だから「藻に寄する恋」という題でも「もしほ」と詠んでいい。定家は「揉塩の枕」と詠んでいる。ただの塩は枕にはならない。
・須磨の浦藻塩の枕とふ螢かりねの夢ぢわぶと告げこせ 定家 拾遺愚草2227
藻塩草を枕に寝ねば夢にみる螢とびかふ闇路にまよひ
『伊勢物語』十七段 昔男は、何年も、女のもとを訪ねてこなかった。けれど、桜の花の咲くころ、突然男は女のもとへやってきた。女は詠んだ。
・あだなりと名にこそ立てれ桜花年にまれなる人も待ちけり
男が返す。
・今日来ずは明日は雪とぞ降りなまし消えずはありとも花と見ましや
う~む、なるほど。