2024年3月16日(土)

いい天気であり、日中19℃になるらしい。

きのう届いたのだが、

  亀鳴屋から届くはずの本遅く焦れたり『徳田秋聲俳句集』

  限定番号342さみどりの本うつくしかりき

  少し許り暖かになる空の色うすら暈けたる富士山の白

『論語』雍也(ようや)第六 一 孔子が言う「雍や南面せしむべし。」雍は孔子の門人の冉雍(ぜんよう)。雍は、立派な政治家になれるとのこと。

  雍なれば南面せしむべし孔子のたまはく絶賛の辞

『正徹物語』80 遍照の「かかれとてしも」(たらちめはかかれとてしもむばたまのわが黒髪をなでずやありけむ 御饌集1240)という句を取って詠んだ歌は、昔からたくさんある。誰の歌か、紅葉を詠んで「かかれとてしも染めずやありけん」(頓阿 露霜はかかれとてしも山風の誘ふ木の葉を染めずやありけむ 草庵衆684)がある。

三代集などに載る古歌を取って詠むのに、たとえば「月やあらぬ春や昔」(の春ならぬ我が身一つはもとの身にして 古今集747伊勢物語四段)を取って詠むとしたら、「月やあらぬ」を第三句に置き換えて詠むのはいい。はっきりとその歌を取ったと示しながらとる事は「古人ゆるし侍るなり」。

  月やあらぬ昔の春を思ひをりこの世に一人われのみにして

『伊勢物語』三十段 昔男が思いをよせた女は、わずかの時しか逢ってくれなかった。その女に詠んだ。
・逢ふことは玉の緒ばかり思ほえてつらき心の長く見ゆらむ
「逢うのは一瞬、恨みは永遠」と川上弘美は訳す。

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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