2024年3月1日(金)

朝から明るい。晴れている。そして日中暖かい。今日から三月だ。

  カレンダー捲るに力の溢れくる三月一日もう春ならむ

  やさしきコットンブリーフにつつまれてわがふぐりにも春は訪ね来

  愛媛国から小さき蜜柑の箱が飛ぶ木霊(すだま)のごとし相模国へ

『論語』公冶長一三 子貢が言った。「先生の文章は、誰にでも聞くことができる。しかし先生が人の性と天の道理についていうことは、ふつうにはとても聞くことができない。」

  性と天道ふたつのことを語るとき聞くべかりけれ孔子の言を

『正徹物語』65 仏持院での歌会で、十五首の題で「春ノ風」「春ノ日」または「春ノ恋」「春ノ山」などを出し、さらに「秋ノ風」「秋ノ木」「秋ノ草」などを出す。人数少なくかつ十首、十五首を詠むときには、こうした題で詠む。「ちと詠みにくき題なり。」

  詠みにくき(ふた)文字(もじ)の題人数の少なきときに多くつくらむ

『伊勢物語』十五段 昔男が陸奥の国にいるとき、人妻のところに通っていた。人妻の夫は、何のとりえもなかった。こんな夫につかえるべき女ではないのに、と男は不思議に思って詠んだ。
・信夫山しのびて通ふ道もがな人の心の奥も見るべく
女はたいそう嬉しく思ったが、あたしのいなかくさい心の奥など。とへりくだって返事もださなかった。

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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