薬剤の副作用、赤い発疹、発熱も治まってきたようだ。足の甲に赤いものが残ってはいるが、治まってきている。べレキシブル錠の効果はあるんだろう。だからいつ再開するのか疑問である。
土鍋には鮭が三切、大根、葱、人参に味噌を入れ沸騰を待つ
卓上にガス台を置き鍋つくるこのあたたかさ楽しきろかも
箸のばし鮭、大根に人参のやはらかなりしを器に移す
『論語』里仁一六 孔子先生が言う。「君子は義に喩り、小人は利に喩る。」小気味よいほど端的な物言いである。現在、世の中「利」ばかりではないか。孔子は、現代をも批判する。
小人は利益に明るいばかりなり利益に走るを蔑するっべきか
『正徹物語』42 俊成女の、
・あはれなる心長さのゆくゑともみしよの夢をたれかさだめん
「極まれる幽玄の歌なり。」その夜の密事は、相手と自分しか知らない。私がひとり辛抱強く待っていることを相手が知るならば、その夜の契りもなかったことにするであろうに、という心である。式子内親王の「生きてよも」の歌も、人に詠みかけているのではな。「ただ独り居て生きて明日までながらふべき心地もせず、とふべきならば今夜とへかし、となげきゐたるにてあるなり。」
あはれなる心の長さ誰が知る訪ふなれば訪へ今宵のうちに
「時代不同歌合」後鳥羽院撰。中
・夢よりもはかなきものは夏の夜の暁方の別れなりけり 壬生忠岑
・月見れば千々に物こそ悲しけれ我が身一つの秋にはあらねど 大江千里
・ながめわびぬ秋よりほかの宿もがな野にも山にも月や澄むらむ 式子内親王
・秋の夜の月に心のあくがれて雲居に物を思ふころかな 花山院
・もろともにあはれと思へ山桜花よりほかに知る人もなし 行尊