昨日、立春であった。暦の上では春というが、今日は雪になるような寒さである。
愛媛県産の小さな蜜柑を食べたり小房に分けて甘き汁啜り
蜜柑のエキスに甘さあり皮剥くときにに匂ひくるなり
往にし世のわらべも食ひて笑顔になる小さな蜜柑、極上の甘さ
『論語』里仁一四 孔子が言う。「位なきことに患へず、立つ所以を患ふ。己を知る事莫きを患へず、知らるべきことを為すを求む。」まあ、ごくあたりまえといえば、あたりいまえだ。
地位を求め、また認められたいと思ふことこれらは駄目だ謙虚であるべし
『正徹物語』40 「ますらを」の「を」は、昔は皆「ちりぬるを」の「を」を書いた。近頃では「うゐのお」の「お」を書く。「女神男神」は、昔から「を」だ。だから「ますらを」で構わない。了俊が書写した物語・和歌の写本でも「ますらを」は「を」を書いています。
「ますらを」の「を」は「を」であるべし近頃はなぜ「お」と書くか判別し難し
「八代集秀逸」隠岐の後鳥羽院の企画で、定家に撰進させたもの。
・思ひ川絶えず流るる水の泡うたかた人に逢はで消えめや 後撰 伊勢
・あらざらむこの世のほかの思ひ出に今一度の逢ふこともがな 後拾遺 和泉式部
・瀬を早み岩にせかるる滝川のわれても末に逢はむとぞ思ふ 詞花 崇徳院
・嘆けとて月やは物を思はするかこち顔なる我が涙かな 千載 円位法師
・きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろに衣方敷き独りかも寝む 新古今 良経