2024年2月3日(土)

べレキシブルの副作用だろう発疹が足から膝、そして腿、次いで上半身に及んで痒い。熱っぽくて顔も赤い。まあ赤鬼だな。今日は節分、豆に追われることになるだろう。

  悪性リンパ腫の最後の治療全身真っ赤な副作用あり

  豆を撒く妻に追はれてしおしおと外へ出ていく赤鬼ぞわれ

  服はうち、鬼は外へと豆に打たれ外は寒きぞ如月三日

『論語』里仁十二 孔子が言う。「利益ばかりにもたれて行動していると、怨まれることが多い。」そりゃそうだ。

  利に(よ)りて行なへば怨み多くして礼譲なくば国治まらず

『正徹物語』38 古い歌に、次のようなものがある。
忘らるる身をばおもはずちかひてし人の命のをしくもあるかな
この歌は「誓ひを憑む恋」という題に相当する。源氏物語の明石の上との恋を告げた手紙に紫の上の皮肉めいた歌である。

「俊成三十六人歌合」藤原俊成
・和歌の浦に潮満ち来れば潟をなみ葦辺をさして鶴鳴き渡る 山辺赤人
・色見えで移ろふものは世の中の人の心の花にぞありける 小野小町
・秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる 藤原敏行
・み吉野の山の白雪積もるらし古里寒くなり増さるなり 坂上是則
・いづ方に鳴きて行くらむ時鳥淀の渡りのまだ夜深きに 壬生忠見

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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