久々に晴れて気持ちのよい朝だが、寒い。10度くらいまで上がるそうだが、それにしても寒い。
丹沢山塊うしろの山々白くしてこの二、三日雪降るらしき
今日もまた朝から寒い日なれども太陽昇る心地よきなり
今朝の生ゴミ少なきに事に驚くわれ否、否これは喜ぶべきなり
『論語』公冶長七 孔子の言だ。「道行なわれず」ならば「桴に乗りて海に浮かばん」
私についてくるのは、まあ子路だろう。子路は、これを聞いて喜んだ。そしてオチがある。子路よ、勇ましきことを好むはわたし以上だが、さて桴の材料はどこにもない。
珍しく躍動的な章段である。
桴、海に浮かべていづこへ流れゆく孔子とともに子路もゆくなり
『正徹物語』59 俊成、定家への住吉明神の託宣。俊成は、十七日参籠、「和歌仏道全二無」と言われた。定家は参籠して七日夜明神うつつに現じて「汝月明らかなり」と示された。だから、この奇蹟などを書き載せた書物を『明月記』と称する。
俊成も定家も住吉明神に参籠したり託宣を得る
『伊勢物語』九段 有名な東下りの段であり、高校の古典の授業で扱われているはずだ。「身を要なきもの」と思いなして東の国へ旅立った。
・からころも着つつなれにしつましあればはるばる来ぬる旅をしぞ思ふ
各句冒頭の字を読むと「かきつばた」になる。
駿河の宇津谷峠、
・駿河なる宇津の山辺のうつつにも夢にも人にあはぬなりけり
富士山を見て、
・時知らぬ山は富士の嶺いつとてか鹿の子まだらに雪の降るらむ
隅田川で都鳥に合いて、
・名にし負はばいざこと問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしや
この段は、東海道を下って、歌も多いし、業平の心の愁いがよくわかる。