2024年2月21日(水)

昨夜、べレキシブルの副作用か、全身の痒みと微熱で眠れなかった。朝のリハビリも休んでもらった。身体が怠い。そして朝から雨だ。寒い。

  セーターのくらやみの内に目をひらくトックリの首のさきそこは浄土

  とうりゃんせとうりゃんせこの細道を歩みゆくこの世とあの世の境を歩く

  この身冬の雨に濡れたる冷たさに心地よきかな微熱のあれば

『論語』公冶長四 子貢が孔子に問うた。この私などどうでしょうか。「女は器なり」
なんの器ですかと聞くと、瑚璉なり」

  子貢が聞く賜はいかがさすれば瑚璉なりと孔子が答ふ

『正徹物語』56 「さらぬ」は、さあらぬなり。「さらぬだにも」も同じ。「さらぬ別れ」は「去」の字なり。
・世の中にさらぬ別れのなくもがな千代もとなげく人の子のため 業平 古今集90

  さらぬだに別るる恋もありぬべし永遠にと歎く昔男は

『伊勢物語』六段 有名な芥川の段である。これも美しい、高貴な女性との秘めたる恋だ。鬼など出ているが、基経や国常が業平をはばんだのだ。
・白玉か何ぞと人の問ひし時露とこたへて消えなましものを

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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