2024年2月19日(月)

朝から地面が濡れている。雨であるが、暖かいらしい。

柚月裕子の二冊の警察小説を読む。『朽ちないサクラ』と『月下のサクラ』(徳間文庫)。
最終的に公安警察のからむ森口泉の物語であり、読みでもあった。

  公安の横暴を怒る警察小説柚月裕子の二冊を読み終ふ

  『朽ちないサクラ』『月下のサクラ』いづれにも森口泉の懸命がよし

  ときじくの香の菓を常世から持ちかへりたる橘の果を

『論語』公冶長二 孔子が南容(孔子の門人)に妻をめあわせた話。南容は、「国家に道のあるときは用いられる、道のないときにも刑戮にふれることはない」と言ってその兄の子を妻にさせた。孔子は、門人の婚儀の仲介を、けっこうしている。なんだろ。

南容の妻に兄の娘をめあはせたり孔子は一族を堅強にせむ

『正徹物語』54 「寒草」の題に葦を詠まぬ事。「寒葦」「寒草」と続いて題にある。

寒草は葦にはあらず違へてはならず寒葦がある

・『伊勢物語』四段 業平の高貴な女性との失恋譚。   

・月やあらぬ春や昔の春ならぬわが身一つはもとの身にして

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA