朝から快晴。85年目の開戦の日である。無謀な戦争であったことを考え直さねばいけないのだろう。
庭木々の石榴のもみぢ西風に吹かれて散り落つきわめて自由に
石榴もみぢ黄色く小さき葉を拾ふその健康さうな葉の色なりき
ざくろの葉落ちてぞ風にかたよりて暈なすところ色うつくしき
『論語』子路三〇 孔子曰く「教へざる民を以て戦ふ、是れこれを棄つと謂ふ。」
教育をしていない民を戦争させる。それこそ民を棄てるというものだ。ということは戦争はするんだな。そういう時代であるが、もう少し謙虚であってほしいものだ。
教ふれば戦はせてもよきものか八十五度目の開戦記念日
『春秋の花』 飯田蛇笏
・積雪や埋葬をはる日の光り 『山盧集』(1931)所収。「簡勁蒼古」を称える風格が如実に顕現している。
しかも私は、東洋的なそれよりも、むしろ西洋的な情景を表象する。
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・秋冷のまなじりにあるみだれ髪
雪原を喪服の老若男女の一団が過ぎてしづかに弔いの地へ