2024年12月7日(土)

快晴。朝は寒い。

  暗闇の机上に茶碗をひっくりかへすこぼれたる茶の領域ひろがる

  卓の上の茶を拭かんとし雑巾にティシュペーパーあわてるあわてる

  雑巾に茶をふき取りて雑巾のすこしく太るびしょぬれなれど

『論語』子路二九 孔子曰く「善人、民を教うること七年、亦以て戎に即かしむべし。」 後段の「戦争にいかせることができる」、つまり教化によってすすんでいのちをささげるようになる。これはどうなんだろう。当時、戦国の世であったとしても、孔子には言ってほしくない文言である。

  七年を教ふればすすんで戎に就きいのちをささげる兵隊になる

『春秋の花』 木原実
・『パンの略取』ひそかに持っていただけの思想犯の律儀さ

『象』21号(1995)所載「律儀な思想犯」17首のうち。……「思想犯は、いつでもおよそしかく「律儀」である。
・こなごなに砕けた富士 ひび割れた月がかたすみからのぞいている

  こなごなに富士を砕いてたのしきか衆議院五期つとめしものが

偏屈房主人
もともと偏屈ではありましたが、年を取るにつれていっそう偏屈の度が増したようで、新聞をひらいては腹を立て、テレビニュースを観ては憮然とし、スマートフォンのネットニュースにあきれかえる。だからといって何をするでもなくひとりぶつぶつ言うだけなのですが、これではただの偏屈じじいではないか。このコロナ禍時代にすることはないかと考えていたところ、まあ高邁なことができるわけもない。私には短歌しかなかったことにいまさらながら気づき、日付をもった短歌を作ってはどうだろうかと思いつきました。しばらくは二週間に一度くらいのペースで公開していこうと思っています。お読みいただければ幸い。お笑いくださればまたいっそうの喜びです。 2021年きさらぎ吉日

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